フォント : Nu みちしるべ

「Nu みちしるべ」は、日本の道路標識に基づいて作ったフォントです。標識の数字に興味を持ったのが切っ掛けで作りましたが、数字だけだとフォントとしてあまり面白くないので、周りの赤い円を含めて自動的に組み立てられるように作り込んでみました。道路標識の全種に対応しているわけではないです。用途は…何かあるでしょうか。

標識を自動的に組み立てるには、アプリケーションが OpenType‐フォントの高度な機能に対応している必要があります。非対応のアプリしか持っていない場合、手動で画像編集をして部品を組み立てる事になりますが、その部品としてフォントを利用できます。

ウエブブラウザーも今のところ対応状況が微妙なので、次の見本は崩れて表示されてしまうかも知れません。「直接編集」や「自動着色」を切り替えてみると表示が改善する場合があるようです。(なお「直接編集」を無効にした場合、文字列の書き替えは左上の小さい枠で行います。)

{○_120} {○h2.5m} @(○\@越) @(○*通) @(●○\) @(●↰↑) @(●段) 01 23.4 567.89 - t m 断 転 越 段 危 通 ↑ ↗ → ↘ ↓ ↙ ← ↖ ↰ ↱ ↰↑ ↑↱ ↰↱ ● ○ \ / * _ h w

使い方

アプリケーションが対応してるのを前提として、基本的な使い方を説明します。ちなみに掲載している画像は、Mac の TextEdit で表示した結果です。

図形文字を普通に入力すると、一般的なフォントと同様に個々の図形が横に並んで表示されます。例えば、制限速度標識の赤い円は「」で表現しますが、「○40」と書いただけでは標識の組み立ては行われません。

通常は、標識の組み立てを行いません。

標識として組み立てるには全部品を丸括弧 ( ) か波括弧 { } で囲み、例えば「(○40)」のように書きます。丸括弧と波括弧の違いは次の通りです。

輪郭線に着色したい場合、開く波括弧「{」の文字色として設定して下さい。

部品を丸括弧で囲むと、標識の組み立てが行われます。代わりに波括弧を使うと、その外周に輪郭線が付きます。

標識の背景を白く塗るには、標識を囲む括弧の前にアットマーク(@)を書いて、その文字色を白にして下さい。背景の色と中身の色が同じだと、当然ながら何も読めなくなります。

括弧の前にアットマークを書くと、標識の背景として描画されます。

青い塗り潰しの標識は「」で表します。例えば「指定方向外進行禁止」の標識は「(●↑)」のように書き、矢印の文字色を白に設定します。赤い囲みと青い塗り潰しが組み合わさる「駐車禁止」などの標識については「●○」という順序で並べて下さい。塗り潰しが先となる事に注意。

青い塗り潰しは「」で表し、更に赤い囲みが付く場合は「●○」で表します。

禁止の斜線と中央の記号が重なる標識では、記号の周りに白フチを付ける必要があります。記号の直前にアットマーク(@)を書いて、その文字色を白にして下さい。例えば「転回禁止」の標識は「@(○\@転)」のようになります。

内容記号の直前に置かれたアットマークは、記号のフチ(一回り大きい塗り)として描画されます。

標識に収まる数字は最大三桁と小数点です。「0」「00」「000」「0.0」「0.00」「00.0」のどれかの形式に当てはまる必要があります。普通の字形と幅が狭い字形の二種類があり、桁数に応じて自動的に切り替わります。また、小数点に後続する数字は小さくなります。

数字の直前には「_」「w」「h」などの付加記号を付けられます(それぞれ「最低速度」「幅」「高さ」を表す)。数字の直後には「t」「m」という単位文字を付けられます。

付加記号「_」「w」と、単位文字「m」の例。

付加記号は開く括弧の直後、内容記号の直前に何個でも挟む事が出来て、同じ位置に重ね打ちされます。先述の斜線や「」「」も付加記号の一種です。どの字がどの範疇に含まれるかは「収録字種」の節を見て下さい。

全ての付加記号に異なる色を付けて、重ね合わせた例です。

以上のしくみを組み合わせて、実在しない標識を作れます。当然ながら文字色も自由です。また、標識の枠内の広さは一般的な全角一個分なので、ほかのフォントで一文字書く事も出来ます。

実在しない標識を作ってみた例です。「道」の字には「凸版文久見出し明朝」を使用。

このフォントが初めから適用された状態で文字を入力していくと順次重なってしまうので、後から一部選択して色を付けたり、順序を直したりするのが難しいかも知れません。最初は別のフォントを使って記号を書き並べ、文字色を設定して、最後に全体のフォントを切り替えるという手順がやりやすいです。

なお、括弧の中身が整っていなかったり、アットマークの後にフチを付けられる文字がなかったりと構文が不完全な場合、括弧やアットマークが存在する位置には縦長の長方形のグリフが表示されます。

括弧の中身が整っていない場合などの表示例。

字形について

このフォントに収録されている字形は、道路標識の実物の写真を参照しながら、作者の主観的な判断で整理し、修正し、フォントとしての一貫性を高めた物です。つまり「忠実な再現」ではありません。とは言え全体の雰囲気は維持しているので、大まかに見ればほぼそのままと思ってもよいです。(そもそも道路標識の文字は細かく見比べると一枚一枚結構バラバラで、唯一の正しい字形が存在するわけではないようです。)

ウエブ上で様々なサイトを参考にしましたが、特に『標識ハンター』の情報を多く参照しました。

収録字種

収録字種の初期字形の表。一部の文字は、前後の並びに応じて別の字形に変化します。

利用条件

このフォント(Nu みちしるべ v1.0.0)を正規の方法で取得した人は、作者(さゆぬ)に個別の許可を求める事なく、下記の範囲でフォントを利用できます。この範囲を逸脱する使い方については、御相談下さい。

画像などの作成と公開

このフォントに収録されている字形などのデータを使って文書・画像・動画などを作り、それをインターネット上に公開したり、出版したりできます。営利目的かどうかは問いません。作者名など(クレジット)を表示する必要もありません。

フォントの再頒布

このフォント自体を再頒布(送信可能化)してはいけません。他人に紹介したい場合はフォントファイルを渡すのではなく、公式ウエブページへ誘導して下さい。

フォントの改変と頒布

このフォントに由来するデータを使って新たなフォントを作成し、それを私的な環境にインストールできます。それを頒布してはいけません。ここで言う「新たなフォント」とは、一字づつ切り出した画像など、フォントと同然に使用できるデータを含みます。

アプリケーションなどへの組み込み

アプリケーションに収録された不変の文字列を表示する目的で、このフォントデータをゲームなどのアプリに組み込んで頒布できます。但し、技術的にフォントデータを取り出せない状態となっている必要があります。

免責

このフォントの使用によって何らかの損害が生じた場合、フォント作者はその責任を負いません。

フォントの入手

このフォントは Pixiv が運営している Booth という外部サイトで頒布しています。初回は利用者登録が必要ですが、単純ですし、ほかの方々のフォントも陳列されているので見に行ってみて下さい。