2013 年十月の日記

10/18 金、+0:20 旧 iMac のカスタマイズの補遺

「せめて月に一回は」と書きながら早速放置してしまいました。すみません。前回、古い iMac のカスタマイズ内容について幾つか書き忘れた事があって、それを記事にするには iMac の中身をまた見る必要があるので、中々手を付けられなかったんです。まあ、すぐに取り掛からないのは単なる怠惰ですけど…。この記事も 8 月 29 日に書き始めたんですが、今まで放置してしまいました。

前回と同様に、以下ではデスマス体を使わない事にします。

ことえりの自動学習の抑制

Mac OS X 10.4 のことえりは、おかしな変換をいつまでも忘れてくれない事が多々あった。初めはそうなる度に学習辞書ファイルを捨てて初期状態に戻していたが、真っさらになってしまうのも不便なので、或る時期からは正常な辞書を複製して取っておき、おかしくなったら差し替えていたと思う。また、変換候補の順序も使いにくい挙動をしていた(必ずしも最近の選択が最上位にならず、目的の候補が何番目に在るか予測できない)。

そこで、学習辞書を Finder の「情報を見る」で書き込み禁止に設定して、学習を停止した。この発想はウエブ上で読んだんだったかも知れない。なお、学習辞書はホームのライブラリー内の「‾/Library/Preferences/com.apple.JapaneseAnalysis/LearningDictionary.dict」に在る。

これで順位が一定になるので、目で確認する事なく「〈感じ〉なら一回、〈漢字〉なら二回スペースバーを叩く」という風に候補を選べる。

特に上位に来てほしい候補がある場合は、一時的に書き込みを許可して学習させた。その際「ことえり辞書ビューアー」(KotoeriDictionaryViewer)という無料のツールを使って辞書の内容を監視し、不要な学習は削除した。

ちなみにこの時の観察に拠ると、ことえりの学習辞書は、或る変換を確定した時点ではなく、その次の変換が終わった時に記録されるようだった。

ホーム内のフォルダー名

OS X のホーム内に初めからあるフォルダー(ディレクトリー)は、内部的には「Pictures」「Documents」といった英語の名前が付いているが、普通に使っていると(Finder や、ファイルを開くダイアログなどでは)使用言語設定に応じた名前で表示される。でも初期状態の日本語名が気に入らないので、次のように改造した。

内部的な名前元の日本語名改変後の日本語名
Picturesピクチャ画像
Documents書類文書
Musicミュージック音楽
Moviesムービー動画
Publicパブリック公開

日本語名はシステムフォルダー内の「/System/Library/CoreServices/SystemFolderLocalizations/Japanese.lproj/SystemFolderLocalizations.strings」のファイルに記述されていて、普通のテキスト書類として開けるので、これを書き換えた。

結果、Finder では次のように表示される。

ラベル付きフォルダーアイコン

昔の Mac OS の「ラベル」はファイルやフォルダーのアイコンに色を付ける機能だったが、OS X ではアイコンではなく名前部分に色が付く。でもアイコンに色が付いた方が断然見分けやすいので、個々のフォルダーに色付きアイコンを貼った(2007/9 以降)。

このアイコンは「Hey Folders !」というソフトから拝借した物。これはラベル色を自動的にフォルダーアイコンに反映してくれるソフトだが、Intel CPU の Mac では動作しなかった。ソフトのパッケージ内を見てみたら「yellow.icns」などのアイコンファイルがあったので、これを取り出して手動で貼り付ける事を考えた。そう頻繁にラベルを付けたり外したりはしないので、手動でも問題はない。

取り出したアイコンファイルはそのままでは Finder‐上でアイコンとしてコピー・ペーストできないので、このアイコンを持つ空のアプリケーションパッケージを作った。まづ、新規フォルダーに「yellow.app」という名前を付けるとアプリケーションパッケージとして扱われる。その内部の「Contents/Resources/icon.icns」に望みのアイコンファイルを置き、最低限の「Contents/Info.plist」を置くと、当該アイコンがパッケージのアイコンとして使用されるようになって、これなら「情報を見る」からコピーできる。勿論、黄色以外の六色も作った。

Safari のボタンとタブの改造

前回はシステム全体の GUI や Apple Mail のボタンの改造について記述したが、Safari の見た目も改造して遊んでいた。実用性が目的ではなく、内部を弄る事自体が面白かったのだろう。ファイルの変更日に拠ると 2003 年九月、多分 OS 10.2 を使っていた頃。

改造した結果が実際どう表示されたかを示したい所だが、Safari 1.0 は古過ぎて OS 10.4 では既に起動できないので、ここではアプリケーション内部の画像ファイルを取り出して改造前後を比較する。

前提として、本来は次のように表示される。この画像は 2004 年三月に(別の目的で)撮影。

そして次の画像の上半分が改造された部品、下半分が本来の部品である。改造版は Mac OS 9 などの頃の「プラチナアピアランス」を意識した外観になっている。なお、右下の部品は URL‐欄で、枠内が白くない方は読み込み進捗バーに使われる。

改造前後を見比べると、URL‐欄の左端の部品が短くなっているので、サイトのアイコン(ファビコン)が欄外に追い出される事になる。

また、別に複製した Safari ではページのタブを改造した。これは上から突き出ているのが気に入らなかったので、下から突き出る形にした。

本来のタブは次のように表示される。これは 2007 年 11 月に撮影した、少し新しい版の Safari だが、大きな違いはない筈。

次の画像の上半分が改造された部品、下半分が本来の部品である(二倍に拡大)。ちょっと分かりにくいが、下へ飛び出るタブを上向きに変えたのが分かるだろう。赤い三角形はよく分からない。