概要
記事としては準備不足ですが取りあえず公開します。
さざんか配列は、行段的な側面を持った仮名入力配列です。普通の行段式よりは個々の仮名定義の独立性が高いですが、普通の仮名式よりは行段的編成の束縛が強いです。構造上の単純さと、そこそこの打鍵効率を意図して作ってみました。
行段式配列とは、例えば「ザ行、エ段」を表すキー操作で「ゼ」を得るような方式です(お馴染み QWERTY‐ローマ字の「z + e → ze」もその一種です)。最も基本的な考え方では、前置シフトによる行の指定(子音)が 12 種類ぐらい、それに続く段の指定(母音)が五種類といった構造になります。そういう観点で この配列を捉えると、子音指定の種類が三分の一に減って四種類、母音指定に当たるキーが三倍に増えて 15 個あります。
さざんか配列では、カ・サ・タ・ナ・ハ・マ・ラ・ガ・ザ・ダ・バ・パ行の仮名が左手領域に規則的に配置されます。そのうちカ・サ・タ行は左手単打です。ガ・ザ・ダ行を打つ場合、右手で前置シフトキー A を押してから、左手で確定します。ナ・ハ・マ行はシフト B、ラ・バ・パ行はシフト C です。これ以外のアイウエオ、ヤユヨ、ワヲンなどはあまり規則的ではありませんが、全て右手側に配置してあります。
ちなみに「さざんか配列」という名前は、右手側の三つのシフトキーと、左手側の上・中・下段で「三三が九」(さざんが く)に由来します。
試用枠
英字入力状態にして、枠内に打ち込んで下さい。JavaScript がうまく機能すれば、自動的に平仮名に変換されます。(ブラウザーが KeyboardEvent.code
に対応していれば、英字配列として QWERTY‐以外をお使いでも大丈夫です。未対応のブラウザーでは代わりに KeyboardEvent.keyCode
を参照しますが、その場合は QWERTY を用いる必要があります。)
右手中段の前置シフトキーを押すと、「Ⓐ」「Ⓑ」「Ⓒ」という記号が現れます。その直後に他のキーを一つ押すと、シフトの効いた文字が確定されます。
QWERTY を前提として例を挙げるなら、「FDSGA」のキーを押すと「かきくけこ」になります。「JFJDJSJGJA」を押すと「がぎぐげご」になります。